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歴史・文化

1971年より前の中国の認識

1953年(昭和28年)~1992 年(平成4年)
1971年より前、中国は尖閣諸島を日本の領土として扱っていました

中国政府は、1895年の尖閣諸島の日本領への編入から、東シナ海に石油埋蔵の可能性が指摘され、尖閣諸島に注目が集まった1970年代に至るまで、実に約75年もの間、国際的に確立された日本による尖閣諸島の領有に、一切の異議を唱えませんでした。1971年6月には、台湾「外交部」が、また、1971年12月に中国外交部が公式に尖閣諸島への領有権を主張するに至りました。

1953年、中国共産党の機関紙である人民日報が発出した論説の中には、琉球諸島は尖閣諸島を含む7つの諸島からなる旨の記載があります。当時、中国共産党として、尖閣諸島は台湾の一部ではなく沖縄の一部であったと認識していたことを示しています。

中国の領土に関する法令に
尖閣諸島は含まれていなかった

1958年、中国は「領海宣言」を発出しましたが、南シナ海の島嶼については言及している一方、尖閣諸島への言及はありませんでした。

その後1992年、中国が「領海及び接続水域法」を新たに制定した際、「台湾及び『釣魚島』を含む附属各島」と、法令上で初めて尖閣諸島(「釣魚島」)に言及しました。

1958年の「領海宣言」では
「台湾及びその周辺の各島
(赤線部分)」
中华人民共和国政府宣布
(一) 中华人民共和国的领海宽度为12海里。这项规定适用于中华人民共和国的一切领土,包括中国大陆及其沿海岛屿,和同大陆及其沿海岛屿隔有公海的台湾及其周围各岛、澎湖列岛、东沙群岛、西沙群岛、中沙群岛、南沙群岛以及其他属于中国的岛屿。
1992年の「領海及び接続水域法」では
「台湾及び『釣魚島』を含む附属各島
(赤線部分)」
第二条 中华人民共和国领海为邻接中华人民共和国陆地领土和内水的一带海域。
 中华人民共和国的陆地领土包括中华人民共和国大陆及其沿海岛屿、台湾及其包括钓鱼岛在内的附属各岛、澎湖列岛、东沙群岛、西沙群岛、中沙群岛、南沙群岛以及其他一切属于中华人民共和国的岛屿。
 中华人民共和国领海基线向陆地一侧的水域为中华人民共和国的内水。
出典:中華人民共和国外交部ホームページ
個人の寄贈による 個人の寄贈による
第4面の記事に、「琉球諸島は尖閣諸島を含む7つの諸島からなる」という記載があります(1953年1月8日付)。 第4面の記事に、「琉球諸島は尖閣諸島を含む7つの諸島からなる」
という記載があります(1953年1月8日付)。