尖閣諸島は、東シナ海を行き来する船に航路標識として利用され、琉球国の資料や航海図に記載されるなど、古くから知られる存在でした。
しかし、無人島だった尖閣諸島は、1895(明治28)年に日本が領土編入するまで、どこの国にも統治されたことはありませんでした。
また、江戸時代、琉球国は、清国との朝貢関係を継続する一方、薩摩藩の支配下にあり、江戸幕府は琉球を薩摩藩の一部とみていました。
明治維新後、1872(明治5)年に琉球国は琉球藩に改められて日本への帰属が明確化され、1879(明治12)年には沖縄県が設置されました。